人それぞれの時間

うつ病の治療で、現在主流な方法は投薬と十分な休養です。治療と休養や睡眠といったものは何も関係のないように思われがちですが、実はとても大切なことなのです。患者さんの中にも、休みをとってもうつ病は回復や治癒はしないと思う人が多いそうですが、休まずに身体に疲労を貯め続けては治るものも治らないのです。その上、治療のために投薬を施してもしっかり休養しなければ意味を成さないのです。この先、画期的な治療薬が開発、研究されることがあったとしても、それらを服用しただけではおそらく十分な効力は発揮しないと思われます。その時もしっかりとした睡眠が伴ってこそ投薬によってうつ病が解消するのです。つまり、この病気の治癒には、どれほどの年月が経とうとも休養が必要なのです。

うつ病の治療に必要なことは投薬と十分な休養です。その中で投薬は病院に行けば薬剤師が最新の注意を払い処方してくださるものである為、まず患者が気をつけることは処方箋に沿って服薬するということです。守らなければ効果が出ないどころか、身体に悪影響を及ぼすものであるからです。もう一つは休養についてで、これは患者自身も大切と思っていないところがあるので、職場などがうつ病患者に十分に休養を与えてくれる場所なのかを患者の家族が把握しておくということです。その点に注意していなければ、患者は休養を取らず職場に行き身体にストレスや疲労を溜め込むことになり結果病状は回復せずに悪化してしまうだけです。先ほど書いたように薬も効力を発揮できなくなることがあるので、よく気をつけなければと思います。

 一般に、うつ病の治療には総合病院のような大規模の医療施設に通院しての診療が主流でした。  しかしながら、総合病院は非常に大規模な上精神的に不安感を伴うことがしばしばあります。また、待合室は診察待ちの患者が大勢待機しており、その間を看護士の往来があるなど、精神的にも平安な状態を保ちにくい環境にあります。  その点において、小規模ながら、心療内科専門のクリニックなどは、通院患者もうつ病をはじめとした精神障害をかかえた患者が中心です。  さらにクリニック側でも患者の心理状態を考慮して、落ち着いた雰囲気の待合室を演出したり、診察も非常に穏やかに行ったりする事ができます。  少しでも、負担のない環境でうつ病の診察、治療をうけるには、総合病院での受診より、小規模医療施設での心療内科専門クリニックで治療をすすめるのが得策です。

 一般に、精神科の受診、心療内科の受診ともにおなじような内容の診察が行なわれます。  また、診察時間もさほど大きくかわりません。  そのため、診察料金も同じような金額で、診察代としては保険適用で数千円程度が一般的です。  また、うつ病の治療では、自治体からの自立支援控除を受ける事が可能です。  これは、社会復帰への支援策の一環として行なわれているものです。  具体的には、診療代や薬代の一部、または全部を公的に補助してもらえる制度です。  申請には、各自治体が準備している診断書に主治医の診断内容を記載したものが必要になります。  申請が通ると前述のような金銭的な援助も受ける事ができます。  うつ病の場合は他にも助成制度があるので、適用されそうな助成制度を申請してみるのも一案です。